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2014年10月17日 (金)

【滋賀県竜王町/苗村神社三十三年式年大祭(2014年10月11日~13日)】33年に一度の大祭を3日連続撮影⇒特別サイトに写真を100枚掲載しています



(「はじめまして」の方もおられると思うので、)フォトグラファーの兼松です。
普段は滋賀県を中心に、里山や寺社、町並みといった風景写真を撮っています。
よろしくお付き合いください m(__ __)m

さて、数え年33年に一度の大祭が行われると聞いて、10月11日(土)から3日間、
滋賀県蒲生郡竜王町綾戸にある「苗村(なむら)神社」へ行ってきました。

苗村神社は近隣の33ヵ村のいわば総氏神にあたります。
鎌倉時代に建てられた西本殿は国宝!という、とても由緒ある神社です。
その式年大祭は、33ヵ村にちなみ、慶長4年(1599)から33年ごとに行われています。

撮影3日目(10月13日(月・祝))は、台風19号の接近と重なり、ドキドキしました。
33年に一度の行事なので、悩んだ挙句雨の装備をして家を出たところ、竜王町は晴れ!!
上着代わりのレインコートは暑い位でした。とはいえ、稚児行列を撮影してとんぼ帰りしました。
普段なら台風の日は出て行かないのですが、こういうときは本当に悩ましいです。

2日目(10月12日(日))の御渡行列の撮影は、とても印象深いものになりました。
というのも、川守地区や雪野山の麓(竜王寺)には、5月に撮影で伺っています。
そのときは誰もいなかった川守の信号前で、こんなに大勢の人を撮るとは思いませんでした。
苗村神社の氏子の皆さんは、笑顔の素敵な方ばかり!本当にありがとうございました。

NIKON IMAGE SPACEにて、2014年の苗村神社式年大祭の写真を100枚掲載しています。
スマホにも対応していますので、こちらからどうぞ。
(写真編集の際、撮影時間(Exif情報)が変わってしまっている点はご了承下さい。)
NIKON IMAGE SPACE/苗村神社三十三年式年大祭2014

(追記)リンク先サイトは、皆様に「見て」楽しんでいただくために、個人が公共の目的で公開しております。
そのため、コピーや印刷を前提にした利用は想定しておりません。(サイトの仕様上もそうなっています。)
皆様にはご理解の程、お願いいたします。(お問い合わせがありましたので、後日追記しました。)


<三十三年式年大祭と竜王町について>

NIKON IMAGE SPACEでは詳しい説明が書けないので、こちらに付記しておきます。

◆こちらで分かる限りの、踊りと山車の名前です。
・赤い髪が印象的 「狸々踊り」(しょうじょうおどり)-川守地区/「八幡山」(山車)
・紫色のズボン 「コロコロコ踊り」-綾戸地区/「三輪山」(山車)
・少人数で頑張ってくれた 「ケンケト踊り」-駕輿丁地区/「慶龍山」(山車)
・鮮やかな衣装が忘れられない 「山之上長刀踊り(山之上ケンケト祭り)」-山之上地区
・川上地区/「白鷺山」(山車)
・田中地区/「春日山」(山車)

※現場で全部メモできず、写真タイトルでご紹介できなかった踊りがあります。
ご存知の方がおられましたら、お知らせいただければ、泣いて喜びます。



◆こちらは山之上地区ケンケト祭りの踊り子の皆さんです(写真2枚目・3枚目)。
ご覧になってお分かりだと思いますが、古くから海外と交流があったことをうかがわせるものです。
竜王町のある蒲生郡一帯は蒲生野(がもうの)と呼ばれ、万葉集の歌の舞台となりました。
古くから高い文化があった場所で、額田王の「あかねさす 紫野」の歌が詠まれたのも蒲生野です。

◆山之上のケンケト祭りは、国の選択無形民俗文化財の指定を受けていると聞きました。
ケンケト祭りは毎年5月3日、竜王町山之上の杉之木神社で行われているそうです。
http://www.town.ryuoh.shiga.jp/event/ken.html



<撮影日記:撮影の本当の難しさ(写真撮影のマナーについて)>

◇今回の撮影はすべて、一般(個人)として出かけています。
特につてがあるわけでもないので、こういうとき、まあいいかと引っ込めてしまう部分もあります。
撮影の申請をして腕章をして、もっと近くで、特別席から撮れたらよかったのかもしれない。
神事の行われた1日目は、特にそう思いました。
撮影者のマナーの問題などで、年々撮りにくくなってきているのは確かです。

私自身、見知らぬ男性に怒鳴られ、同業者には手をつねられたり、暴言や怖い思いをしたこともあります。
正直に申し上げると、人の多い祭事では、そういう可能性といつも背中あわせです。
(今回はそういったことは一切ありませんでした。竜王町の皆さまには感謝しています。)

撮影しているときは「私は女性だから」と思っていることはありませんが(それどころではないのて)、
残念ながら、言い易い方へと怒りをぶつけてくる人、暴言のひどい人に出くわすことがありました。
そして、優秀で共感力が高くて優しい人が、(男女問わず)耐えられなくてやめていく。
かっとなると暴力・暴言に流れる傾向(風潮)は、非常に危ういというか、最初は信じられなかったです。
これは特定の場や職業に限った話ではなくて、あちこちでいろんな人を見てきた私の感想です。

若い人や女性の活躍について議論されますが、年長者や男性は力の使い方を間違えてはならない。
力や感情(怒り)は意識してコントロールしないと、人を生かしも殺しもする。いじめもそうですよね。
だからこそ、エネルギーは他者への暴力ではなく、建設的で平和な方向へと向けていきたいですね。

私の場合、救いになったのは、この名文に出合ったことでした。
「ひどい事を言われたらすぐ忘れること。なぜなら言った本人は、瞬間的に忘れているから」
http://kunakichi.at.webry.info/201012/article_16.html

◇大多数の男性の名誉のために書き添えると、以前他の人にされたことへの怒りを抱えて、
言い易そうな相手に怒鳴っていると感じる人に、残念ながら出会う確率があるという話です。

実は私自身、見知らぬフリーカメラマン(男性)から暴言や嫌がらせを受けたことがあります。
思い切って周囲に相談したら、助けてくれたのは男性の先輩方でした。

もちろん、可能な限り複数で動いたり、昼間に撮影したり、危ないと感じる場所は避けています。
本当に怖いのは、見知らぬ人に突然怒鳴られて、次の時に思い出して動けなくなることなんです。
誰にも相談できなくて、一人で抱え込んでしまったり、悩みが深くなってしまったり・・・。
特定の分野で女性の撮影者が少なくなっていくのは、こういう点にも理由があるように感じます。

私は、周りに車・自転車・お子さん・沿道の人がいるときはそちらを最優先します。
他の撮影者の正面に立つことは避け、自分のカットが終わったら場所を譲ります。
各地の祭事を見学して、記録として撮影者を置く場合、安全面でも腕章は必要だと感じました。
一定数の人には撮影だときちんと分かって頂けるからです。

この辺りの話については、Wikitravelの「ルールとマナー(写真撮影/撮影テクニックとマナー)」に
本当に良くまとめてあるので、ご参照下さい。マナーに配慮した撮影テクニックも載っています。
ルールとマナー(写真撮影/撮影テクニックとマナー)



◇撮影者として、後ろで見ている人の邪魔になっている可能性は、ずっと気にかけています。

おばあさんやお孫さん、何も言わないけれど、怒鳴ったりしないけれど、
「見えないよ~」と心の中で思っているおとなしい人のこと。私もそういう子供でした。

そういう子供が大人になって、思い切って一歩前に出たらどうなるんだろう。
有名になるとかどうとかではなくて、作品としてきちんととりたい、記録としてきちんと残したい。
だから私自身は、好き嫌いという感覚というよりも、惹かれるものがあるから撮っています。

他方で、子供さんもたくさんおられるので、祭事と肖像権はいつも逡巡しながら撮影しています。
(それゆえ、普段は風景写真や寺社ばかり撮っている面はあるのですが。)
好き嫌いというより、責任感(その時代や場所に居合わせたゆえの)に近いのかもしれません。

色々書きましたが、やっぱり好きなのかな。でも、好き嫌いを越えた先に見える景色ってあると思うんです。
何かに取り組んでいる方は、みなさん、同じような思いを感じておられると思います。

◇3年に一度の大祭ということで、きちんと後世に残していきたい気持ちがあります。
竜王町や苗村神社さんにつてがあるわけでもないので、現段階ではこういう形で発表することにしました。

写っている方がご覧になって、どういうご感想があるかは分かれるかもしれないとも思います。
不都合等ありましたら、出来る限り対応させていただきたいと思っております。

また、ご希望の方には、写真の焼き増しは出来る限り対応したいと思いますが、
地区や有志の方で窓口を一本化していただけると助かります。
メールフォームからお問い合わせ下さい。
(なお、返信に多少のお時間を頂く場合や、内容によってはお返事を差し上げられない場合があります。)
ちなみに、個人のホームページ(プロフィール等)はこちらです。

33年後に今と同じような体力勝負で撮影するのは、おそらく無理なので、本当の一期一会です。
もしも苗村神社の皆さんの、かけがえのない一瞬を写せたならば、撮影者冥利に尽きます。
苗村神社の氏子の皆さま、素敵な笑顔と貴重な機会を、本当にありがとうございました!

最後に、5月に竜王町川守を訪ねた際の写真と、白洲正子さんの文章をご紹介しておきます。
ご関心のある方はぜひご覧下さい。

なるほど地図で見ると、日野町の東の鈴鹿山中に、竜王山という山があり、日野川と佐久良川は、そこから流れ出て、雪野寺[現在は龍王寺]の手前で合流する。その流域には、鬼室(きしつ)神社、綿向神社、石塔寺、苗村(なむら)神社などが点在し、古い歴史の道であったことを示している。帰化人と関係あるらしいことも、私には興味があった。
-白洲正子『近江山河抄』「あかねさす 紫野」

写真と記事⇒あかねさす 紫野1(蒲生野の額田王の歌ゆかりの地をめぐる。鏡神社・龍王寺(雪野寺跡):滋賀県蒲生郡竜王町)~近江山河抄の舞台を歩く(64)


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コメント

メールでご感想やお便りを送っていただいた皆さま、ありがとうございます!
コメント欄を開放しておきますので、よろしければご利用下さい。

地元の方から、以下の情報をお寄せいただいたので、シェアさせていただきます。
・毎年4月20日と5月5日には(三十三年大祭の担い手である)9村が集まっての祭りが行われています。
・4月は三十三年大祭とよく似たルートで渡御が、5月は苗村神社楼門前で流鏑馬が開催されています。

この他、本文にも書きましたが、「山之上のケンケト祭り」(国の選択無形民俗文化財)は、毎年5月3日、竜王町山之上の杉之木神社で行われています。

竜王町や苗村神社にはまた寄せて頂こうと思っています。本当にありがとうございました!


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