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2014年7月29日 (火)

琵琶湖と内湖(ないこ)に囲まれた水の町、堅田(堅田四方と宮の切、水辺の地蔵堂)~古絵図で見る堅田(2)

前回より、江戸時代(延宝5年)に作られた本堅田村絵図をもとに、
琵琶湖の畔にある堅田の町をご紹介しています。

堅田といえば、室町時代には、町を挙げて蓮如上人を匿って延暦寺(室町幕府)と戦ったり、
20-30代の一休さんが修行して浜辺で悟りを開いたり、
江戸時代には芭蕉さんが足しげく通ったりと、何かとエピソードの多い町です。

※堅田の話は堅田の歴史・よもやま話にまとめています。
なんだか気になる・・・と思った方は、リンク先のバックナンバーをどうぞ。

私自身、2006年から堅田を撮影してきた中で、沢山の歴史に触れてきました。
地元の皆さまからお話を伺う機会をいただき、お便りもいただいて、本当に感謝しています。

堅田の歴史の話はまとまったものが殆どなくて、埋もれさせてしまうのはもったいないと思い、
以前のように通えないこともあって、今のうちに何とかまとめておこうと書いています。

御礼が大変遅くなりましたが、
当サイトを堅田自治連合会様のホームページでリンクしていただき、
本当にありがとうございました!



さて、中世の堅田は、「堅田四方」と呼ばれる四つの地区に分かれていました。
そのひとつが「宮の切」で、本堅田2丁目の堅田港の近くに地蔵堂と碑文があります。

「宮の切」の地蔵堂の西側には、堅田本町商店街と住宅街が続いています。
商店街に入る前に渡る小さな橋は、堅田内湖に繋がる水路(写真)の上に架かっています。
この橋と水路は、延宝5年(1677年)の本堅田村絵図にも見ることができます。
商店街を貫く一本道も、江戸時代から変わっていないことが分かります。

↓まとめ地図を作ってみました。紫色で塗った地区が、「宮の切」です。
(地図上で項目名または赤い矢印をクリックすると解説が出ます。)



ちなみに、「堅田四方」とは、以下の4つです。
・宮の切・・・伊豆神社(堅田大宮)の北側(現在の滋賀県大津市本堅田2丁目)。
・東の切・・・浮御堂周辺(本堅田1丁目)。
・西の切・・・寿寧寺周辺(本堅田1丁目)。
・今堅田・・・伊豆神田神社周辺(今堅田1丁目)。

『新修大津市史』によれば、江戸時代の本堅田には、「宮の切」「東の切」「西の切」のほかに、
「釣漁師」「外輪町」「野々宮町」「中村町」「大道町」の地名が見られます。
(先程の地図におおよその範囲を示しておきましたので、ご参照下さい。)



堅田本町商店街を歩いていくと、途中にまた別の地蔵堂があります。
5月の供御人行列のとき、この地蔵堂の前を通るので、その写真と一緒に掲載しておきました。
延宝5年の古絵図で見ると、この一帯は水路に囲まれた島のようになっています。
島の一方の端が「宮の切」の地蔵堂で、もう一方の端が奇しくもこちらの地蔵堂です。


先ほどの「宮の切」の地蔵堂まで引き返すと、古絵図に見られるもう一つの橋があります。
場所は先年廃業した港湯さんのそばで(煙突が見えていますね)、祥瑞寺のすぐ近くです。
この橋を横から見たのがこちら↓です。


堅田内湖から引かれた水は、この先で琵琶湖に通じています。
この水路の場所も江戸時代から変わっていません。


こちらが水路の最終地点です。左奥が堅田港、右奥の建物が水上警察(堅田水上派出所)です。
琵琶湖に漁に出る漁師さんの船が停泊しています。


もう一度、先程の橋の写真を掲載します。
この橋の向こう側には、明治時代になって町役場が建てられました。
ところが、役場が橋の右側にあったのか、左側にあったのか、専門家の方も分からないそうです。

地元の方で、おじい様やおばあ様から当時の話を聞いている方がいらっしゃいましたら、
管理人(兼松)まで情報をお寄せいただければ幸いです。
歴史博物館の学芸員さんに必ずおつなぎします。

※明治の堅田町役場の写真は、こちら(大津市歴史博物館ホームページ)でご覧いただけます。

(「堅田湖族まつりのお知らせ」をはさんで、次回へつづく)


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