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2014年5月 1日 (木)

桜の頃、京都(2) 醍醐寺、南禅寺、元離宮二条城


何の説明もないと唐突かな・・・と、もやもやして前文をつけました。

このブログは、滋賀県の地名(堅田)から名前をとったブログです。
掲載写真は3000枚近くになりますが、今でも堅田の写真が半数を占めています。
京都の写真は、堅田から下鴨神社へ鮒を納める神事くらいしか掲載してきませんでした。

どうして冒頭にこんなことを書くかというと、ほぼ堅田の写真ばかり載せていた頃に、
地元の年配の方に「やっぱり載せているのは堅田以外の写真が多いでしょ?」と聞かれて、
「やっぱり」とか「どうせ」という言葉がなんだか悲しくて、
逆に「そうか、堅田以外の写真を載せるのもOKなんだ!」と思って外に出てみたからです。

京都には華やかなものがたくさん残っていて、いろんな方が撮って発信もされている。
だから、私自身はあえて京都は撮ってきませんでした。
学生時代を滋賀と京都で過ごしたこともあって、どちらも身近な存在です。
今回仕事で京都を撮ることになって、あのときの会話を思い出していました。

その後撮影で訪ねた別の町で、「どうせ」を御自分の故郷に向ける人に会ったことがあります。
言葉の奥に感じたのは、故郷をありのまま認めたいのにできない悲しみのような葛藤でした。
深い愛情があるからこそ、人は葛藤するのだと感じました。
そして、その葛藤を受けて立つ存在の代表が、京都のように思いました。

関東から京都を憧れの目で見ている方には、なんだかややこしく見える感情かもしれません。
私もそういったところから少し離れたくて写真を撮っている部分がありました。

京都と滋賀の文化的な繋がりというのは、皆さんが思っている以上に深いものです。
たとえば、京扇子の骨の殆どは、滋賀県高島市安曇川町で作られています。
今回思い出したのは、その話―京扇子の成り立ち―でした。

そういったことが解って、なおかつ淡々と撮れたなら、もうそれでいいじゃないと思ったのです。
私はただ、ありのままの美しさを撮っていきたい。京都でもどこでもそれは変わりません。
というわけで今回は、4月上旬に3日連続で行った京都撮影の2日目の写真です。


京都の醍醐寺といえば、豊臣秀吉が開いた「醍醐の花見」で知られる場所です。
醍醐の花見は三宝院裏の山麓において催されたといいます。写真は三宝院唐門(国宝)です。
三宝院の建物内部と庭園は撮影禁止なので、金堂のある下醍醐を中心にご紹介します。


参道の桜並木は満開で、「醍醐の花見」気分を十分味わうことができました。
醍醐寺は「古都京都の文化財」(全17ヶ所)の一つとして、世界遺産に登録されています。


桜まつりのぼんぼりが立ち並ぶのは、醍醐寺の金堂周辺。
とても広い境内なので、下醍醐エリアと三宝院だけでも1-2時間かかります。
上醍醐エリアへは、山道を1時間歩く必要があるということで、また後日に。


醍醐寺はもともと、醍醐山頂上一帯(上醍醐)を中心に修験道の霊場として発展しました。
↑この写真は下醍醐にある不動堂です。


「醍醐の花見」の約5ヶ月後、秀吉は亡くなったといいます。
醍醐寺を訪ねた4月8日、清瀧宮の桜は散り際でした。
それでも、満開時を彷彿させる見事な存在感に、シャッターを切っていました。


この後は京都市営地下鉄に乗って、醍醐から蹴上(けあげ)へ移動。
前回ご紹介した「インクライン」のある公園の奥から、裏道を通って南禅寺へと向かいました。
水力発電所の脇に階段があって、水路に沿って山側へ道が続いています。
実はこの水路が、琵琶湖疏水の一部なのです。しかもここは南禅寺の境内です。
初めて見たときはさすがにびっくりしました。


この美しい水路は、南禅寺水路閣と呼ばれています。
琵琶湖疏水は明治時代に造られた水路で、琵琶湖(大津市)から京都市に水を引いています。
現在も、水道用水や水力発電、灌漑、工業用水などに使われています。


こちらは南禅寺の参道から見える水路閣。
歩いているのは外国からの観光客が多かったです。


水路閣の下を、子どものように覗いて見るのも楽しいです。(私だけかな?)


南禅寺三門と桜。
朝の三門は逆光になるので、昼過ぎに来て撮影しました。


この日最後に訪ねたのは「元離宮二条城」。こちらも世界遺産です。
京都市営地下鉄の二条城前駅で降りて地上に上がると、目の前に二条城があります。
こちらは欧米からの観光客が多かったです。城内アナウンスも英語と日本語でした。


二条城は京都市街の中にある平城で、最後は徳川氏の城でした。
家康が初めて秀頼に対面した場所であり、大政奉還が行われた場所でもあります。


二の丸御殿唐門。本当に見事な細工です。




敷地はかなり広く、お堀、庭園、城壁と見所はたくさん。
城内のところどころで、いろんな種類の桜に出会いました。


ちなみに二条城内にはソメイヨシノやヤマザクラなど約400本の桜があるそうです。
入り口(東大手門)で詳細な桜マップをいただきました。


二条城では現在、1603年の徳川家康による築城以来の大修理を行っています。
「1日城主」になると、非公開の場所も見学できるそうです。
平成の城持ち大名になってみたい方は、ぜひどうぞ。
世界遺産・二条城一口城主募金(京都市ホームページ)

<お知らせ>
ブログを通じて様々な方に御連絡頂き、地元の皆様、ご覧頂いている皆様には厚くお礼申し上げます。
このたび、写真エージェンシーのアマナイメージズと契約し、写真の一部を委託しております。

今回掲載している写真を中心に、後日、アマナイメージズにて掲載・販売予定です。
※現在サイトへの登録作業中で、掲載時期はアマナイメージズによります。ご了承下さい。
※詳細は後日、このブログとホームページでお知らせします。

これからもふるさとの美しい風景を撮影していきたいと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。

<追記・アマナイメージズでの取り扱いについて>
JUN KANEMATSU/SEBUN PHOTO /amanaimages
・5/15掲載開始⇒RM(ライツマネージド/作家番号02698)
・6/21掲載開始⇒RF(ロイヤリティフリー/作家番号10737)

<2014年春の桜シリーズ・内容&次回予告>

吉野山の桜(奈良)(2014年4月16日(水)撮影)

滋賀の桜(1) ひこにゃんと彦根城(2014年4月11日(金)撮影)
滋賀の桜(2) 海津大崎:琵琶湖畔の桜の並木道(2014年4月12日(土)撮影)


滋賀の桜(3) 近江八幡の水郷と、時代劇のロケ地・八幡堀(2014年4月11日(金)撮影)
滋賀の桜(4) 長浜曳山まつりと、長浜城・豊公園の桜(2014年4月15日(火)撮影)


滋賀の桜(5) 三井寺(園城寺)、琵琶湖疏水(鹿関橋)、石山寺と瀬田川(2014年4月3日(木)撮影)

桜の頃、京都(1) 蹴上インクライン、南禅寺、哲学の道、岡崎疏水、平安神宮、円山公園、嵐山、嵐電の桜の通り抜け(2014年4月7日(月)撮影)
桜の頃、京都(2) 醍醐寺、南禅寺、元離宮二条城(2014年4月8日(火)撮影)
桜の頃、京都(3) 祇園白川、二年坂、清水寺、清閑寺、毘沙門堂、山科疏水(2014年4月9日(水)撮影)


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