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2014年5月22日 (木)

【葵祭前儀「献撰供御人行列」の写真】 滋賀・堅田町内巡行編(2014/5/14) #katata #shiga #japan #festival #photo


葵祭の前日にあたる5月14日。
琵琶湖畔の本堅田から、京都の下鴨神社へ、鮒と鮒寿司を献上する祭事が行われています。
葵祭の公式関連行事の一つになっている「献撰供御人行列」です。
2009年以降、堅田から同行して撮影させていただき、今回で6年目となりました。
本堅田の美しい町並みとともにお楽しみいただければ幸いです。

1090年(平安時代)、本堅田の神田神社は下鴨神社の御厨(みくりや)となりました。
堅田は「御膳料」としての鮮魚を進上する代わりに国司によって所役を免除されました。
下鴨神社の庇護の下、中世の堅田は琵琶湖最大の自治都市を築いたと伝えられています。

この歴史を現代にも伝えようと、1990年から献饌供御人行列が行われています。
(※堅田町内だけでなく下鴨神社へも巡行する現在のスタイルは1994年からです。)


神田神社の紋には、下鴨神社と同じカモアオイの紋が使われています。
中世の琵琶湖では、このカモアオイの紋は特別な意味を持っていました。

堅田が下鴨神社の御厨となった当時、琵琶湖にはあるルールがありました。
出港した船は同じ港に帰ってこなければならなかったのです。
下鴨神社は、堅田の漁民・船主にどこに停泊してもいいという特権(通行権)を与えました。
カモアオイの紋の旗をつけた船は、堅田の者が乗るのと同じ扱いがなされるようになります。
堅田は湖上関を置いて上乗料(手数料)を徴収することで、経済的・交通的特権を確立。
大阪の堺のような自治都市を築いたと言われています。


朝8時過ぎ、神田神社を出発。鮒と鮒寿司をお払いするために伊豆神社へと向かいます。


神田神社と伊豆神社の氏子の皆さんに続いて、町人姿の皆さんが行きます。
どなたでも参加できますので、ご関心のある方はぜひどうぞ!
2014年度のチラシはこちら(※連絡先や申込締切は毎年同じです)


土壁の蔵のある界隈を行きます。


今年はNHKの取材を受けました。機材を担いでカメラマンさんも走ります。


伊豆神社の参道にて(浮御堂のすぐそばです)。一行と、NHK取材班の皆さんと。


伊豆神社では氏子の皆さんが待っていました。


伊豆神社での神事の様子です。鮒の入った木箱もお払いを受けます。


伊豆神社を後にする一行。この後、行列は本堅田1丁目を巡行します。


本堅田1丁目の郵便局前にて。浮御堂のすぐそばです。


伊豆神社脇の白壁の蔵のある界隈を行きます。


こちらは鮒寿司の入った木箱です。右の角を曲がれば港橋です。


堅田港近くの港橋にて。
下を流れているのは、江戸時代に堅田城(堅田陣屋)の掘割として使われていた水路です。


ところで、なぜ鮒なのか?以前、琵琶湖博物館の学芸員の方から伺ったことがあります。
琵琶湖といえば堅田、堅田と言えば鮒というくらい、有名なものだったそうです。
鮒は繁栄する堅田の象徴であり、献上品としても特別な意味を持っていました。


堅田に多いのが、お地蔵さんと地蔵堂です。
堅田はもともと琵琶湖の内湖(ないこ・琵琶湖と水路で繋がった水域)が広がっていた地域です。
江戸時代の古絵図を見ると、現在住宅地になっている場所が内湖の一部だったりします。
地蔵は堅田内湖の畔に守り神として置かれた名残ではないかと考える研究者の方もいます。
この話はいずれまた。


木箱が重たいので担ぎ直しです。担いでいる方に聞くと、かなり肩にずっしりくるそうです。


別の地蔵堂前で。ツタの緑が映えます。


角を曲がり、浮御堂の方向へ。妙盛寺のそばにある燃料店さんの前にて。


浮御堂に続く、大道町と呼ばれる界隈です。
「本堅田の町並み」として知られる通りで、生活の中に町屋が残っています。


こちらも本堅田の町並み(大道町の町屋)です。
湖族の郷資料館前から貸切バスに乗り、大原・八瀬を経由して下鴨神社へ向かいます。


約1時間後・・・京都の下鴨神社(賀茂御祖神社)に近い場所にて。


下鴨神社の神職の皆さんがお待ちでした。


茶色の着物の3人は雅楽を演奏する方々です。
この続きは次回、「京都・下鴨神社巡行編」で掲載します。

※今回のNHKの取材は「鮒寿司」に関する取材の一環と伺っています。
NHK BSプレミアムの番組「新日本風土記」で7月放送予定です。お楽しみに!

(追記)「新日本風土記」放送日のお知らせ
テーマ「寿司」(仰木の棚田・堅田・献撰供御人行列が登場する予定です)
放送日 2014年7月4日(金)午後9時
再放送 7月9日(水)午後8時
再放送 7月12日(土)午後6時
http://www.nhk.or.jp/fudoki/upcoming.html


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In the second half in the 11th century (Heian era last years) ,Katata was a territory in Shimogamo
Shrine in Kyoto, and "Mikuriya" was put under Kanda Shrine, and the obligation to which an attendant
table to Kamonoyashiro and seafood for an attendant festival are presented was carried.
As the reward, Katata got every rights and interests from fishery or the service of Lake Biwa
and built the greatest town around Lake Biwa in the Middle Ages.Every year, "Kensen Kugonin Gyoretsu"
procession which leaves the Kanda Shrine and sends crucian carps to Shimogamo Shrine is performed
gracefully with the traditional ritual on May 14,the day before Aoi Festival of Kyoto.


(2015/1/10追記)
新聞コラムが当ブログの文章を「引用」したのでは?と指摘されている件について~新聞社に申し入れを行いました

新聞社に類似箇所の具体的な指摘を行ったため、しばらくブログの現状(表現)を変更できませんでした。
2015年を迎えたのを機に、ブログ、YouTube(文章)とも該当箇所を訂正させていただきました。


訂正箇所は献饌供御人行列の開始年度です。

× この歴史を現代にも伝えようと、1994年から献饌供御人行列が行われています。

○ この歴史を現代にも伝えようと、1990年から献饌供御人行列が行われています。
(※堅田町内だけでなく下鴨神社へも巡行する現在のスタイルは1994年からです。)

なお訂正を行った記事は以下のとおりです。
(1)2009/5/20  臨時増刊号・献饌供御人行列の動画(2009年5月14日(木)撮影)
(2)2010/4/17  献饌供御人行列(01) 神事の日の朝、神田神社 ~Honkatata/本堅田 253
(3)2010/4/30  献饌供御人行列(14) カモアオイ(双葉葵、賀茂葵)の御神紋を掲げて ~Honkatata/本堅田 282-283
(4)2013/5/17   【葵祭前儀「献撰供御人行列」の写真】 滋賀・堅田町内巡行編(2013年5月14日撮影) #shiga #otsu #japan #photo
(5)2014/5/22   【葵祭前儀「献撰供御人行列」の写真】 滋賀・堅田町内巡行編(2014/5/14) #katata #shiga #japan #festival #photo
(6)2014/5/24   【葵祭前儀「献撰供御人行列」の写真】 京都・下鴨神社巡行編(2014/5/14) #kyoto #japan #festival #photo
(7)YouTube(動画の解説文):献撰供御人行列 2009年5月14日(木)
(追記ここまで)


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