« 菜の花と、琵琶湖と、雪の比良山系(第一なぎさ公園で撮影後、琵琶湖大橋を歩いて渡る/滋賀県守山市) | トップページ | 琵琶湖畔、菜の花畑と雪の比良山系~2014年2月の撮影日記から(1) »

2014年2月22日 (土)

貴重な古墳と副葬品を撮影してきました→比良の暮雪11(小野氏ゆかりの地と曼陀羅山を歩く~番外編:曼陀羅山古墳群の現地説明会にて)~近江山河抄の舞台を歩く(61)

琵琶湖の西、堅田から高島にかけては、
NHKで放送された「里山」の舞台として知られています。
実はこの地域、一大古墳群が続いている地域でもあります!

堅田の北に位置する小野は、小野妹子や小野道風で知られる小野氏のふるさとです。
JR小野駅からバスで向かったのは、丘陵地に広がる住宅街の一角。

今回撮影させていただいたのが、昨年夏にご紹介した「曼陀羅山古墳群」です。
昨年(2013年)2月、真野北小(大津市緑町)の北側に、新たに5基の円墳が発見されました。
真野北小の生徒さんの要望が叶い、古墳の一部が保存される見通しだとお伝えしました。
現地説明会が2月22日にあると聞いて、寒空の下、参加してきました。

水晶の切子玉、そして耳輪
副葬品の一部です。水晶の切子玉、そして耳輪(3号墳より出土)。

鉄製品の数々
こちらは5号墳から出土した鉄製品の数々。

須恵器
同じく5号墳から出土した須恵器。蓋がついています。
見たままの美しさをお伝えしたかったので、写真に修正はかけていません。

石室内部に落ちていたという石板
石室内部に落ちていたという石板です。敷地内にまとめて置いてありました。

真野北小学校の校舎と曼陀羅山古墳群
右から、真野北小学校の校舎と3号墳、4号墳、5号墳。奥に見えるのが曼陀羅山。

曼陀羅山古墳群1号墳
1号墳。見事な横穴式石室が現存しています。

曼陀羅山古墳群2号墳へと向かう
1号墳付近から撮影。曼陀羅山の尾根筋を背景に、参加者が2号墳へと向かう様子です。

曼陀羅山古墳群2号墳
2号墳。横穴式石室の基底部のみ現存。灰色の丸いものは須恵器(ふたの部分)です。

曼陀羅山古墳群3号墳
3号墳。横穴式石室の基底部のみ現存。中央に走る縦の石の列は、なんと排水溝!

曼陀羅山古墳群4号墳
4号墳。横穴式石室とのことですが、殆ど何も残っていませんでした。
こちらは床面に礫敷きが施されていました。左奥に雪の比良山系が見えています。

曼陀羅山古墳群5号墳
5号墳。見事な横穴式石室で、この円墳だけが保存される予定です。
(宅地開発に伴い発見された円墳なので、全部の保存はなかなか難しいようです・・・)

ちなみに今回の5基の古墳は、石室の状況より、6世紀後半のものと考えられています。
玄室(死んだ人を納める場所)の平面が長方形で、「畿内型」と呼ばれる横穴式石室です。
これは同じ大津市内の坂本から錦織にかけて見られる、「ドーム型」石室とは異なります。

百穴古墳群(玄室)
↑ちなみにこれが「ドーム型」石室です。大津市滋賀里の百穴古墳群にて撮影。
↓壁石を天井に向かうにつれて少しずつせり出して積むので、天井がドーム状になります。
百穴古墳群(案内板より、古墳のしくみ)
↑古墳のしくみ(百穴古墳群案内板より)。

ドーム型石室は曼陀羅山古墳群と同時期の古墳ですが、渡来人の墓と考えられています。
そのため、古墳の作り方が違うというのは、ここには別の勢力がいたと考えるのが自然です。
曼陀羅山古墳群のある真野には、別の勢力(地元豪族)がいたと考えられています。
今回はそんな古代史の話を伺ってきました。

曼陀羅山の尾根筋から見た、真野北小学校付近の古墳
↑ちなみにこれが、昨年夏に曼陀羅山の尾根筋から撮影した、真野北小学校付近の写真です。
↓小野周辺は古墳がたくさんあります。琵琶湖と緑が美しいまちで、歩道もよく整備されています。
小野駅周辺の地図

▼バックナンバーで、ルートや小野・滋賀里の見所をご紹介しています。こちらからどうぞ。
比良の暮雪4(小野氏ゆかりの地と曼陀羅山を歩く~後編:曼陀羅山古墳群・和邇大塚山古墳)~白洲正子「近江山河抄」の舞台を歩く(39)

大津の京4(志賀の大仏と百穴古墳群) ~白洲正子「近江山河抄」の舞台を歩く(10)


大きな地図で見る


« 菜の花と、琵琶湖と、雪の比良山系(第一なぎさ公園で撮影後、琵琶湖大橋を歩いて渡る/滋賀県守山市) | トップページ | 琵琶湖畔、菜の花畑と雪の比良山系~2014年2月の撮影日記から(1) »

2016年12月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

東日本大震災の記事を御覧の皆さまへ

このブログのご案内

  • ご訪問ありがとうございます♪

  • 風景写真家、アマナイメージズ契約作家。故郷滋賀の里山や寺社、各地の知られざる風景を撮影して歩いています。2007年12月から琵琶湖畔の町・堅田の写真を更新してきた写真ブログです。

  • ▼公式ホームページ(堅田を初めとする風景写真・自然写真を掲載しています) junphotoworks.com

    フェイスブックへのリンクは下記をご利用下さい。応援ありがとうございます!



  • Copyright(C)2007-2015.
    兼松 純(Jun Kanematsu)

    写真に電子透かしを使用しています。

    当ブログに掲載されている写真・画像・文章・イラストの無断複写、転載等の使用および二次使用を禁じます。
    No reproduction or republication without written permission.

    ■当ブログ掲載写真は、地域の方に楽しんでいただく作品発表の場として、2007年より掲載してきました。2014年には、祭事写真のために筆者(兼松)が書いた解説文を専門家が新聞コラムに無断使用する事態があり、弁護士相談の上で関係者各位に申し入れを行いました。 判断に迷うときは、事前にお問い合わせいただきますようお願いします。

    ■2014年春からアマナイメージズに作品の一部を預けています。 WEBに掲載していない作品もございますので、詳細はお問い合わせ下さい。

連絡先/Contact

堅田の町のご紹介

お気に入りサイト・ブログ

無料ブログはココログ