Station/駅 005
堅田の写真 堅田駅 2008.01.25 10:24 「雪の堅田駅2」 堅田について
湖西線に乗って堅田に行くとき、ずっと気になっていたこと・・・。
それは、駅が近づくたびに、車掌さんの言うアナウンスだ。
「扉から手を離してお待ち下さい」
他の路線でも、言っているのかもしれない。
ただ、湖西線は、混雑することが少なくて(時間帯や場合にもよるが)、
どこかのんびりとした雰囲気が漂うから、
車内アナウンスが心に残るのかもしれない。
山科から西大津へとトンネルを抜けると、右手に琵琶湖が広がる。
まるで海のような湖を眺めながら、電車は琵琶湖の西側を北上していく。
車内には、やわらかな日差しがこぼれる。
僕は少しぼーっとなる。日常が少しずつ和らいでいく。
そんなところへ、このアナウンスが飛び込んでくる。
雄琴駅の手前で、僕はいつも、はっとさせられる。
安全上の理由から言っていることだって、わかっている。
ずっと手を離せ、って言っているわけじゃないことも。倒れちゃうからね。
でも、駅で降りたいとき、降りなきゃいけないときに、
あえて「扉から手を離す」ということ。
それは、必要なことだし、そうしないと現に降りられない。
今、あなたの抱えているものを思うと、僕は胸がしめつけられる。
僕たちはある意味、お互いの鏡のような存在だからね。
心のクセというのか、はまりやすいスパイラルが、ある。
簡単に、わかるよ、なんて言っちゃ、いけないのかもしれない。
だけど、やっぱり、わかるんだ。
多分、右へ行っても左へ行っても、
最後はどちらでもよかったと思えるさ。
あなたがどんな風に生きても、僕はずっとあなたの味方だ。
それは14年前の春と、変わらない。
ただ、あの車内アナウンスを聞くたびに思うんだ。
あなたも僕も、一度、扉から手を離してみたら、どうかな。
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